命の危険もある悪質な偽バイアグラに要注意!
2019/06/20
勃起力や持続力アップのためにぜひバイアグラを使ってみたいけれど偽バイアグラをつかまされるのが怖いという男性のために、ED治療薬バイアグラの効果や価格、偽バイアグラの被害の例について簡単にまとめてみました。
ED治療薬バイアグラについて
男性としての精力に溢れパワフルでエネルギッシュな夜を過ごしたいけれど、せっかくの彼女との営みの途中に、中折れをしてしまったり途中で萎えてしまったりして、がっかりしたという経験があるという男性もおられるのではないかと思います。慌ただしく過ぎていく忙しい毎日の中で疲れやストレスがたまっているうえに、加齢によって性機能の老化が進んでしまい、勃起不全で悩んでいる男性は少なくないのです。
アメリカのファイザー社が研究開発をし1998年に発売が開始されたバイアグラは、世界で初めてEDつまり勃起不全に確かな効果があるとして製品化された医薬品です。
男性が性的に興奮をするとサイクリックGMPという物質が生成され、血管を拡張して血行を増大させることによって勃起が起こります。しかしずっと勃起をした状態でも困るので、サイクリックGMPを破壊して勃起を終わらせる体内酵素PDE5も存在しています。
PDE5が作用すると勃起は終了してしまうのですが、ED治療薬バイアグラにはこのPDE5の働きを阻害する成分であるシルデナフィルが配合されています。シルデナフィルのおかげでサイクリックGMPがPDE5に邪魔されず十分に働くことができるため、勃起力が強化され持続力も増すのです。
バイアグラの処方と価格
医薬品にあたるシルデナフィルが含まれているバイアグラは、硝酸系の薬を使用している人や脳梗塞や心筋梗塞の既往症がある人は使うことができないなど禁忌があり、使用をするためには医師による処方箋が必要になります。
バイアグラには配合されている成分の量によって25㎎、50mg、100㎎の3種類がありますが、日本で認可をされているのは25㎎と50mgだけです。ED治療薬であるバイアグラには保険が効かないため、薬局で処方をしてもらうと25㎎が1錠1500円程度、50mgが1錠1700円程度になりますから、決して安い金額ではありません。初診料が3000円程度かかることも加えると、50mgを5錠処方してもらうと合計で約11500円になるので、経済的な負担がかなり大きくなってしまいます。
もっとリーズナブルな価格で入手できないかと思う心につけ込むのが、偽バイアグラを製造販売している悪質な連中なのです。1錠が500円とか800円とかいった価格で販売しているバイアグラは、色や形は似ていてもまず偽物だと思ってまちがいありません。
低価格のトルコ製の純正品を個人輸入代行業者を通じて購入しても、50mg4錠入りが8000円程度するバイアグラが、そんなに安い価格で簡単に手に入るわけがないのです。
偽バイアグラによる悲惨な被害
見かけはよく似ていても成分も製造方法も全く違う偽バイアグラは、中国で生産されているものが多いといわれていますが、アジアの国々などで売られ大きな被害を及ぼしています。
2009年にシンガポールでは、5か月間の間に少なくとも149人の男性と1人の女性が偽バイアグラを飲んで低血糖の状態になり、病院に入院をしました。その様子はまるで、糖尿病などの人が血糖値を下げる薬を飲んだ後のような状態で、その中の4人は死亡してしまい3人は昏睡状態に陥ったというのですから本当に悲惨な事件です。
この時に摘発された違法薬だけでもいくつものバージョンが見つかっており、勃起不全とは何の関係も無い、ジブトラミンという減量をする時に用いられる成分までが検出されたのですから、偽バイアグラにはいったいどんな成分がふくまれているのか予想もつかないという恐ろしさなのです。
シンガポールの保険生成局によると、偽ED治療薬の箱には製造場所に実在しない工場の名前が記載されていたそうで、命も脅かす危険がある偽バイアグラでがっちり金儲けをしようとする悪質さには、開いた口が塞がらないとしかいいようがありません。
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