バイアグラの効果
2019/06/20
“陰茎の勃起”、それがバイアグラの唯一の効果
先述のとおり、バイアグラの効果とは、バイアグラを飲むことにより陰茎が勃起するという点であります。それでは、この勃起のメカニズムとはどのようなものなのでしょうか。
バイアグラの勃起のメカニズム
男性が女性を見て性的に興奮をすると、サイクリックGMPという物質が分泌されます。サイクリックGMPは海綿体の動脈をひろげ充血させて勃起を促進する役目をするのですが、それを抑制しようとする酵素も体内には存在していて、ホスホジェステラーゼ5と呼ばれています。
ホスホジェステラーゼは略してPDE5といわれていますが、PDE5には勃起を促進するサイクリックGMPを分解してしまう働きがあるのです。体内に存在する酵素であるPDE5が強く働くと勃起はさまたげられ、EDといわれる勃起不全の状態になってしまいます。ED治療薬バイアグラの成分クエン酸シルデナフィルには、体内酵素であるPDE5の働きを阻害して弱める効果があるので、勃起を促すサイクリックGMPの力を最大限に引き出すことが可能になります。
しかしバイアグラには勃起力を補助するという働きがあるだけで、媚薬のように性欲を増進することはありません。脳が性的な興奮を感じて勃起の指令を出すと、それが阻害されることなくスムーズに行われるようになるという効果があるだけなので、バイアグラを飲んだからといって自分の感情に関わらずずっと勃起したままになってしまうというような心配は必要ないのです。あくまで血流を改善して勃起を促進するためのものですので、そもそも陰茎のない女性には効果がありません。ただし、血流が活発になることにより女性器周辺の神経が敏感になり、性的感度が上がる場合もあるのでは、という説もあります。しかしこの点については、未だ医学的・心理的裏付けが無く仮説、憶測の域を出ていません。
バイアグラの有効成分はシルデナフィル
バイアグラに配合されている有効成分はシルデナフィルです。このシルデナフィルがどのくらい配合されているかでバイアグラ25mg、バイアグラ50mg、バイアグラ100mg、と呼び名が決まります。例えばバイアグラ100mgの場合、含有しているシルデナフィルクエン酸塩は140.64mgですが、その中の有効成分であるシルデナフィルが100mg含まれているということになります。
理論上は、100mgのシルデナフィルを配合したバイアグラ100mgを半分にカットしたものと、シルデナフィルを50mg配合したバイアグラ50mgの2つは、まったく同じ効果があるはずです。実際に多くの方がピルカッターなどで割って使っているようです。
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